問題番号 : 109I74

37歳の男性。左下腹部痛を主訴に来院した。 深夜,就寝中に突然の左下腹部痛で目が覚めた。痛みは急激に増強し悪心と嘔吐とが出現したため受診した。意識は清明。体温36.3℃。血圧158/94 mmHg。 腹部に反跳痛を認めない 左側の肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白1+,糖(-), 潜血3+,沈渣に赤血球15~30/1視野,白血球1~5/1視野。腹部超音波検査では左腎盂に軽度の拡張を認める以外には異常を認めない。 腹部エックス線写真正面像で第3腰椎の左横突起の外側に3×2 mmの石灰化を認める。非ステロイド性抗炎症薬の坐剤を挿入して症状は軽快した。
  今後の対応についての患者への説明として適切なのはどれか。2つ選べ

正解
b, d
国試正答率
45%

補助線モードの解説:

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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