70歳の女性。下腿浮腫を主訴に来院した。 7年前から健康診断で蛋白尿を指摘されていたが医療機関を受診しなかった。 5年前から両下肢に浮腫が出現し,増悪と軽快とを繰り返していた。 2週前から浮腫が高度となり歩行障害をきたしたため受診した。身長158 cm,体重60 kg。体温37.6℃。脈拍64/分,整。血圧152/90 mmHg。呼吸数16/分。顔面は浮腫状である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。脛骨前面に圧痕を残す浮腫を認める。尿所見: 蛋白3+,糖(-), 潜血(±)。血液所見:赤血球486万,Hb 12.8 g/dL,Ht 38%,白血球6,200,血小板34万。血液生化学所見:総蛋白4.8 g/dL, アルブミン2.8 g/dL,尿素窒素20 mg/dL, クレアチニン0.7 mg/dL,Na 135 mEq/L,K 4.2 mEq/L,Cl 98 mEq/L。 腎生検のPAM染色標本(A),蛍光抗体IgG染色標本(B)及び電子顕微鏡写真(C)を別に示す。
この患者で検索すべきなのはどれか。2つ選べ。