問題番号 : 109G58

32歳の女性。殺虫剤を飲んだということで搬入された。殺虫剤を飲んで嘔吐し,家族が救急車を要請した。搬入時,意識レベルJCSⅢ-200。体温36.0℃。脈拍80/分,整。血圧110/72 mmHg。呼吸数10/分。SpO2 98%(マスク6 L/分 酸素投与下)。瞳孔径は両側1 mm。流涙があり,鼻腔や口腔に分泌亢進を認める。便失禁があり,救急外来に到着したところで再び嘔吐して着衣が汚れている。
 初期対応で除染シャワーを使う目的として正しいのはどれか。2つ選べ

正解
a, b
国試正答率
91%

Assessment
①殺虫剤を飲んで嘔吐 ⇒ 自殺企図を疑う
②両側縮瞳(瞳

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る