問題番号 : 109F16

56歳の男性。褥瘡の治療のため入院中である。38歳時に交通事故で脊髄を損傷し完全対麻痺となり,車椅子の生活である。自分で車を運転し営業職に就いている。3か月前から褥瘡に対し外来治療を継続していたが,悪化したため手術目的で入院した。術前に,手術の概要と術後1週はベッド上安静が必要であることを説明したところ,ベッド上安静になると筋力が低下し車に乗れなくなるので困るといって術後の安静を拒否した。
 患者の心理的状態に配慮した対応はどれか。

正解
d
国試正答率
99%

Assessment
①完全対麻痺,車椅子生活,車での営業職 ⇒ 現役で働いて

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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