問題番号 : 109E59

86歳の女性。歩行が不安定であることを主訴に娘に連れられて来院した。10年前から高血圧症,変形性膝関節症および変形性脊椎症で通院していたが,徐々に足の力が弱くなり歩行が不安定になったため受診した。自分で立ち上がり,どうにか屋内の伝い歩きをすることはできるが,月1回の通院以外はほとんど外出することはない。食事と排泄とはかろうじて自立しているが,入浴には一部介助が必要である。夫は5年前に肺癌で死亡し,現在は一人暮らしで隣に住む娘が介護している。半年前から1週間に2回の訪問介護を利用している。本人と家族に相談の上,訪問リハビリテーションを開始することになった。
 リハビリテーションの到達目標設定のために必要な情報はどれか。3つ選べ

正解
b, c, e
国試正答率
77%

Assessment
①86歳の女性,一人暮らし,肺癌の夫と死別,隣に住む娘が

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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