72歳の男性。左下腹部痛と発熱とを主訴に来院した。生来便秘がちであった。一昨日,少量の排便後に左下腹部痛が生じた。昨夜から腹痛が増悪し,38.6℃の発熱が出現したため受診した。体温37.6℃。脈拍84/分,整。血圧142/86 mmHg。呼吸数24/分。腹部は平坦で,左側腹部に圧痛を認めるが,筋性防御と反跳痛とは認めない。血液所見:赤血球382万,Hb 12.8 g/dL,Ht 35%,白血球18,300(桿状核好中球45%,分葉核好中球32%,好酸球2%,好塩基球1%,単球6%,リンパ球14%),血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.3 g/dL,アルブミン3.7 g/dL,総ビリルビン0.8 mg/dL,AST 30 IU/L,ALT 42 IU/L,LD 238 IU/L(基準176~353),ALP 350 IU/L(基準115~359),γ-GTP 60 IU/L(基準8~50),アミラーゼ62 IU/L(基準37~160),CK 50 IU/L(基準30~140),尿素窒素10 mg/dL,クレアチニン0.8 mg/dL,尿酸6.0 mg/dL,血糖110 mg/dL,総コレステロール210 mg/dL,トリグリセリド130 mg/dL,Na 140 mEq/L,K 4.2 mEq/L,Cl 97 mEq/L。CRP 6.5 mg/dL。腹部超音波検査で多数の大腸憩室と左側腹部の液体貯留を認める。腹部造影CTを別に示す。
治療として適切なのはどれか。2つ選べ。