問題番号 : 109D55

7歳の男児。腹痛,下痢および顔色不良を主訴に母親に連れられて来院した。4日前から下痢が始まり,昨晩から腹痛を伴う血便が認められた。今朝から排尿がないのに気付かれ受診した。7日前に家族で焼肉を食べに行った。母親,父親および兄も軽い下痢を呈している。意識は清明。身長115 cm,体重22 kg(1週前は20.5 kg)。体温37.1℃。脈拍124/分,整。血圧130/76 mmHg。呼吸数24/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で,自発痛と圧痛とを認めるが,筋性防御は認めない。肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白2+,ケトン体1+,潜血3+。
 この患児の血液検査所見で予測されるのはどれか。2つ選べ

正解
a, c
国試正答率
88%

Assessment
①腹痛,下痢および顔色不良 ⇒ 消化器疾患が考慮される

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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