76歳の男性。咳嗽,喀痰,喘鳴および呼吸困難を主訴に来院した。3年前から階段を昇るときに呼吸困難を自覚していた。2週前に感冒様症状を自覚し,その後,湿性咳嗽,喘鳴および呼吸困難が持続するため受診した。喫煙は40本/日を50年間。意識は清明。身長169 cm,体重61 kg。体温37.0℃。脈拍112/分,整。血圧134/62 mmHg。呼吸数28/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認める。心音に異常を認めない。呼吸音は両側にwheezesとcoarse cracklesとを聴取する。血液所見:赤血球506万,Hb 15.4 g/dL,Ht 45%,白血球12,000(桿状核好中球5%,分葉核好中球74%,好酸球1%,好塩基球3%,単球8%,リンパ球9%),血小板25万。血液生化学所見:尿素窒素12 mg/dL,クレアチニン0.7 mg/dL,脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉89 pg/mL(基準18.4以下)。CRP 6.5 mg/dL。動脈血ガス分析(鼻カニューラ2 L/分 酸素投与下):pH 7.43,PaCO2 39 Torr,PaO2 64 Torr,HCO3− 25 mEq/L。胸部エックス線写真(A)と胸部CT(B)(C)とを別に示す。
まず行うべき治療はどれか。3つ選べ。