問題番号 : 109A57

32歳の女性。病院の薬剤師。夕方に職場で急に倒れて外来の処置室に搬入された。2年前からBasedow病で内服治療中であり1週前のFT4値は基準範囲内,体重もBasedow病の発症前より増えていた。本日も昼過ぎまでは元気に働いていた。身長158 cm,体重62 kg。体温36.2℃。脈拍104/分,整。血圧138/64 mmHg。呼吸数14/分。呼びかけに反応しない。甲状腺腫を触知しない。全身に発汗が著明である。胸腹部に異常を認めない。血糖簡易測定で測定感度以下だったため,インスリン測定用の血液を採取してからブドウ糖を静注したところ覚醒した。
 鑑別診断を進める上で,採取した検体で追加して測定すべき項目はどれか。2つ選べ

正解
c, d
国試正答率
38%

Assessment
①Basedow病で治療中の32歳の女性。2年前から内服

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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