問題番号 : 109A56

33歳の女性。未経妊。無月経を主訴に来院した。初経13歳。月経周期は不規則であり,29歳以降無月経となっていたがそのままにしていた。身長161 cm,体重58 kg。脈拍76/分,整。血圧114/74 mmHg。胸腹部と四肢とに異常を認めない。恥毛は正常女性型。血液生化学所見:血糖86 mg/dL,TSH 1.3 μU/mL(基準0.4~4.0),LH 2.0 mIU/mL(基準1.8~7.6),FSH 6.4 mIU/mL(基準5.2~14.4),プロラクチン79 ng/mL(基準15以下),FT4 0.8 ng/dL(基準0.8~1.8),コルチゾール10 μg/dL(基準5.2~12.6),エストラジオール15 pg/mL(基準25~75),IGF-I 155 ng/mL(基準93~236)。頭部造影MRIのT1強調冠状断像を別に示す。
 この患者にみられる可能性が高いのはどれか。

正解
e
国試正答率
91%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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