問題番号 : 109A47

51歳の男性。左前腕不全切断のため救急車で搬送された。左前腕をベルトコンベアに巻き込まれて2時間後に救出された。来院時,意識は清明。体温36.2℃。脈拍92/分,整。血圧146/70 mmHg。左橈骨動脈の拍動は微弱であるが,尺骨動脈は触知する。開放創と手は油で汚染されているが,爪床はピンク色でcapillary-refilling time〈毛細血管再充満時間〉は正常範囲内である。手指の感覚は脱失しているが,小指はわずかに動かすことができる。患者は手を残すことを希望している。既往歴に特記すべきことはない。血液所見:赤血球420万,Hb 12.0 g/dL,Ht 35%,白血球9,400,血小板20万。左前腕の写真(A),エックス線写真(B)及び動脈造影像(C)を別に示す。
 最初に行うべき処置として適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
97%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る