51歳の男性。左前腕不全切断のため救急車で搬送された。左前腕をベルトコンベアに巻き込まれて2時間後に救出された。来院時,意識は清明。体温36.2℃。脈拍92/分,整。血圧146/70 mmHg。左橈骨動脈の拍動は微弱であるが,尺骨動脈は触知する。開放創と手は油で汚染されているが,爪床はピンク色でcapillary-refilling time〈毛細血管再充満時間〉は正常範囲内である。手指の感覚は脱失しているが,小指はわずかに動かすことができる。患者は手を残すことを希望している。既往歴に特記すべきことはない。血液所見:赤血球420万,Hb 12.0 g/dL,Ht 35%,白血球9,400,血小板20万。左前腕の写真(A),エックス線写真(B)及び動脈造影像(C)を別に示す。
最初に行うべき処置として適切なのはどれか。