75歳の女性。主婦。右手指のしびれ感を主訴に来院した。3年前から特に誘因なくしびれ感が出現した。1か月前から朝方に手のしびれ感が強くなり目が覚めるようになった。さらにシャツのボタンがかけにくくなったため受診した。右母指から環指橈側にかけて軽度の感覚鈍麻を認め,二点識別覚は10 mm以上である。掌側手関節部を叩打すると示指に走るようなしびれ感を訴える。手関節掌屈位を保持させると手指のしびれ感が増強する。両側の母指と示指で正円を作るように指示(perfect “O”テスト)したときの写真を別に示す。血液所見:赤血球463万,白血球8,400。血液生化学所見:空腹時血糖105 mg/dL,HbA1c 6.2%(基準4.6~6.2)。
障害されているのはどれか。