78歳の男性。動悸を主訴に来院した。3日前に家の片付けを行っていたところ動悸を初めて自覚した。動悸は突然始まり,脈がバラバラに乱れている感じで持続していたが,日常生活には影響しなかったので経過をみていた。本日になっても続くため心配になって受診した。特に易疲労感,呼吸困難感およびめまいなどは自覚していない。10年前から高血圧症で加療中。家族歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長168 cm,体重62 kg。体温36.2℃。脈拍76/分,不整。血圧152/90 mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98%(room air)。Ⅰ音の強さが変化する。呼吸音に異常を認めない。血液所見:赤血球464万,Hb 14.0 g/dL,Ht 42%,白血球6,800,血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.0 g/dL,アルブミン3.6 g/dL,総ビリルビン0.9 mg/dL,AST 26 IU/L,ALT 18 IU/L,LD 178 IU/L(基準176~353),ALP 352 IU/L(基準115~359),γ-GTP 42 IU/L(基準8~50),尿素窒素12 mg/dL,クレアチニン0.6 mg/dL,Na 138 mEq/L,K 4.4 mEq/L,Cl 97 mEq/L,TSH 0.8 μU/mL(基準0.4~4.0),FT4 1.4 ng/dL(基準0.8~1.8)。胸部エックス線写真で心胸郭比48%,肺野に異常を認めない。心電図を別に示す。
まず行うべき対応はどれか。