問題番号 : 109A23

22歳の女性。不眠と,まとまらない言動とを心配した家族に伴われて来院した。3年前に母親を亡くした後に,まとまらない言動を示し,約1か月の入院加療で完全寛解に至り仕事に復帰した。その後,通院加療を受けていたが,1年前から通院を中断していた。10日前から友人と海外旅行に行ったが,不眠が続き何かにおびえているような態度を示すようになった。昨日,帰国後もおびえた様子で眠らず,とりとめのないことを呟き,急に攻撃的になったため受診した。診察時,質問に返答することはなく視線を合わせず黙り込んだかと思うと「今,真理をつかむために神と話し合っている。邪魔するな」と興奮状態となった。神経学的所見,血液所見,血液生化学所見,脳波所見および頭部単純CTに異常を認めない。
 治療薬として最も適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
88%

Assessment
①3年前に母親を亡くした ⇒ 発症のハイリスクなライフイ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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