28歳の女性。激しい頭痛を主訴に来院した。3日前から発熱とともに前頭部痛が生じ,次第に増強してきた。今朝はさらに高熱となり少しぼんやりしていた。意識レベルはJCSⅡ-10。体温40.2℃。脈拍140/分,整。血圧126/72 mmHg。項部硬直とKernig徴候とを認める。対光反射,眼球運動,四肢の運動および腱反射に異常なく,Babinski徴候も認めない。血液所見:赤血球380万,Hb 12.0 g/dL,Ht 38%,白血球16,000(桿状核好中球18%,分葉核好中球62%,単球4%,リンパ球16%),血小板18万。CRP 26 mg/dL。頭部単純CTで異常を認めなかったので腰椎穿刺を行った。脳脊髄液所見:初圧240 mmH2O(基準70~170),外観は淡黄白色に混濁,細胞数5,600/mm3(基準0~2)(多形核球100%),蛋白230 mg/dL(基準15~45),糖8 mg/dL(基準50~75)。脳脊髄液のGram染色でGram陽性双球菌が見られた。
治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。