52歳の男性。持続する喘鳴,手足のしびれ感および発熱を主訴に来院した。2年前から喘鳴が出現し,気管支喘息と診断され自宅近くの診療所で治療を継続している。3か月前から四肢のしびれ感が出現した。四肢のしびれ感が増強するとともに2週前から発熱を繰り返すようになったため紹介入院となった。喫煙歴はない。ペットは飼育していない。粉塵吸入歴はない。体温38.6℃。脈拍112/分,整。血圧140/90 mmHg。呼吸数24/分。四肢末梢に軽度の表在・深部感覚の低下を認める。尿所見:蛋白(-),糖(-),ケトン体(-),潜血(-),沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球488万,Hb 14.1 g/dL,Ht 42%,白血球17,600(桿状核好中球2%,分葉核好中球53%,好酸球30%,好塩基球1%,単球1%,リンパ球13%),血小板28万。血液生化学所見:総蛋白6.7 g/dL,アルブミン3.9 g/dL,クレアチニン0.7 mg/dL,Na 139 mEq/L,K 4.2 mEq/L,Cl 101 mEq/L。免疫血清学所見:CRP 12 mg/dL,β-D-グルカン3.3 pg/mL(基準10以下),抗好中球細胞質抗体PR3-ANCA 10 EU/mL未満(基準10未満),MPO-ANCA 90 EU/mL(基準20未満),IgE 2,180 IU/mL(基準250未満)。動脈血ガス分析(鼻カニューラ3 L/分 酸素投与下):pH 7.37,PaCO2 45 Torr,PaO2 65 Torr,HCO3- 25 mEq/L。胸部エックス線写真(A)と肺野条件の胸部単純CT(B)とを別に示す。
最も考えられるのはどれか。