7か月の乳児。嘔吐と下痢とを主訴に母親に連れられて来院した。昨日未明から頻回の嘔吐が始まり,夕方からは水様下痢も始まった。尿は昨晩から出ておらず,ぐったりしている。身長61 cm,体重6.3 kg(1週前は7.0 kg)。体温38.2℃。心拍数140/分,整。血圧72/56 mmHg。呼吸数20/分。SpO2 98%(room air)。全身状態は不良。大泉門は陥凹。項部硬直を認めない。咽頭に発赤を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は陥凹し,軟で肝・脾を触知しない。皮膚のツルゴールは低下している。血液所見:赤血球460万,Hb 15.0 g/dL,Ht 45%,白血球11,000(分葉核好中球53%,好酸球3%,好塩基球2%,単球2%,リンパ球40%),血小板22万。血液生化学所見:総蛋白7.8 g/dL,アルブミン5.0 g/dL,尿素窒素24 mg/dL,クレアチニン0.4 mg/dL,血糖80 mg/dL,Na 128 mEq/L,K 4.2 mEq/L,Cl 88 mEq/L。直ちに輸液を開始した。
輸液の組成として適切なのはどれか。