問題番号 : 108G45

82歳の男性。最近よく転倒することと,頼んだことをよく忘れることを心配した娘に連れられて来院した。脈拍72/分,整。血圧144/84 mmHg。礼節は保たれ,時間の見当識障害はない。昨日の夕食のメニューは半分程度しか思い出せないが,今朝家で朝食を済ませて来院したことはよく覚えている。脳神経には異常を認めない。握力は右22 kg,左20 kgで,Gowers徴候は陰性,Romberg徴候は陰性であった。振動覚は両側外果で10秒。腱反射は両側アキレス腱反射が減弱していることを除き正常。両側Chaddock反射は陽性であった。
 この患者で正常な老化とは考えられない所見はどれか。

正解
a
国試正答率
96%

Assessment
①82歳 ⇒ 高齢者
②易転倒傾向
③もの忘れ
④両側C

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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