問題番号 : 108F24

89歳の女性。1年前からParkinson病のため療養病床に入院中である。71歳でParkinson病を発症し,86歳でHoehn & Yahrの臨床重症度分類5度となり,ベッド上の生活となった。87歳で家族とのコミュニケーションも困難になった。3か月前から食事量が減り嚥下性肺炎〈誤嚥性肺炎〉を2回起こしている。意思表示は困難であるが,家族の声かけにわずかに表情が緩むこともある。家族は献身的な介護を続けており,1日でも長く生きてほしいと願っている。家族と今後の方針を話し合うことになった。胃瘻を含む経管栄養や中心静脈栄養など人工的栄養補給の選択肢を説明した。
 家族が方針を決めるのを支援する際に,医師が伝える内容として適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
100%

Assessment
 終末期の医療方針の決定は,患者の意思が最も尊重されるべ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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