問題番号 : 108D59

39歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。10日前から倦怠感が出現し,増強してきたという。35歳の第1子分娩時に輸血歴がある。分娩後も無月経が持続している。2か月前に,職場での健康診断を契機に甲状腺機能低下症と診断され,自宅近くの診療所でサイロキシン補充療法が開始されている。家族歴に特記すべきことはない。身長154 cm,体重48 kg。脈拍76/分,整。血圧104/70 mmHg。顔面の表情はやや乏しく,顔面を含め全身の皮膚の色調は白い。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。甲状腺腫を触知しない。浮腫を認めない。尿所見:蛋白(-),糖(-)。
 異常がみられる可能性が高いのはどれか。3つ選べ

正解
b, c, d
国試正答率
24%

Assessment
①第1子分娩時に輸血歴 ⇒ 大量出血。国試的にはこれで決

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る