問題番号 : 108D56

74歳の男性。胸やけを主訴に来院した。1年前から食後に胸やけが出現し,徐々に増悪して夜間に目覚めるようになったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。意識は清明。身長165 cm,体重78 kg。脈拍76/分,整。血圧124/80 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,圧痛を認めない。血液所見:赤血球467万,Hb 14.1 g/dL,Ht 42%,白血球6,600,血小板29万。血液生化学所見に異常を認めない。上部消化管内視鏡像を別に示す。薬物治療を開始する予定だが,それ以外に患者から生活上の注意について質問された。
 生活指導として適切なのはどれか。2つ選べ

正解
a, d
国試正答率
98%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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