問題番号 : 108D45

35歳の女性。脱力を主訴に来院した。9か月前から徐々に歩行時の疲れやすさを自覚し,2か月前に手すりにつかまらないと階段を昇れないことに気付いた。1か月前から洗髪時に腕を挙げるのが難しくなり,洋式便器から立ち上がることができなくなった。身長164 cm,体重56 kg。胸腹部と脳神経とに異常を認めない。徒手筋力テストで頸部屈筋は2,四肢筋力は左右対称に近位筋は3,遠位筋は4と低下している。筋痛,筋把握痛はない。血液生化学所見:総蛋白7.5 g/dL,アルブミン3.7 g/dL,AST 52 IU/L,ALT 42 IU/L,CK 870 IU/L(基準30~140)。脳脊髄液所見に異常を認めない。左上腕二頭筋生検のH-E染色標本を別に示す。
 この患者でみられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
53%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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