問題番号 : 108D36

78歳の女性。白内障手術目的で入院中である。1年前から記銘力低下がみられるようになり,Alzheimer型認知症と診断されて薬物療法が開始され,介護サービスを受けながら独居生活を続けていた。数年来の視力低下のために日常生活での支障が大きくなり,白内障手術目的で入院となった。入院翌日,ベッドから起き上がらず,朝食も摂らず,まとまりのないことを小声でつぶやくのみで質問に対してほとんど反応がなかった。身体所見に異常はなく,血液生化学所見でも術前検査と比較して有意な変化はなかった。また,頭部CTでも半年前と比較して新たな病変はみられなかった。
 最も考えられるのはどれか。

正解
a
国試正答率
68%

Assessment
①1年前からのAlzheimer型認知症患者(78歳の女

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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