問題番号 : 108D35

28歳の初妊婦。妊娠34週0日。妊婦健康診査で妊娠高血圧症候群と診断され入院中である。身長160 cm,体重62 kg。体温37.0℃。脈拍72/分,整。血圧154/106 mmHg。尿所見:蛋白3.5 g/日,糖(-)。内診所見で子宮口は1 cm開大,児頭下降度はSP -3 cmで未破水である。腹部超音波検査で胎児推定体重は1,980 g(-1.5 SD)で胎児形態異常は認めない。診察中に突然,強直性間代性けいれんを発症した。ジアゼパムの静注によって,けいれんは消失し意識も清明となった。帝王切開を決定しその準備を開始した。この時の胎児心拍数陣痛図を別に示す。
 この時点で投与する薬剤として適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
89%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る