問題番号 : 108D32

65歳の女性。手指を伸ばせないことを主訴に来院した。数日前に絵を描いていたら,右手から前腕に痛みが走り,環指と小指とを自力では伸ばせなくなったという。手指を伸ばすように指示した際の手の写真(A)と手関節部エックス線写真(B)とを別に示す。環指と小指の中手指節関節を他動的に伸展させることは可能であり,屈曲は自動,他動共に可能である。また母指,示指,中指および手関節の自動伸展と自動屈曲は可能である。感覚障害はない。15年前に関節リウマチの診断を受け,現在はメトトレキサートとプレドニゾロンにて治療中である。
 病態として考えられるのはどれか。

正解
d
国試正答率
58%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る