問題番号 : 108D31

11歳の男児。左足の靴下が履けない,走りにくい,床から起き上がりにくいことを主訴に来院した。5か月前に野球でスライディングをし,その後から左大腿部から膝部にかけての痛みが出現した。その後も野球を続けていたが,練習後の夜間に疼痛があり,朝には改善することを繰り返していた。安静時痛はなかった。2か月前には友人から跛行を指摘されたが,疼痛が改善傾向であったため様子を見ていた。1週前に,患児が立ったままでは左足の靴下を履けないことに父親が気付いた。身長155 cm,体重62 kg。股関節前面部に圧痛と運動時痛とを認める。左股関節可動域は屈曲30°,伸展-10°,内旋0°,外旋40°。血液生化学所見に異常を認めない。来院時の両側股関節のエックス線写真(A)(B)(C)を別に示す。
 最も考えられるのはどれか。

正解
d
国試正答率
43%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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