67歳の男性。腹部全体の持続する強い痛みを主訴に来院した。3年前から虚血性心疾患と心房細動とで通院中である。10時間前に腹痛が突然出現し,徐々に増強した。体温36.7℃。脈拍88/分,不整。血圧124/78 mmHg。呼吸数16/分。SpO2 97%(room air)。腹部は全体に膨隆し,腸雑音を聴取しない。腹部全体に圧痛とBlumberg徴候とを認める。血液所見:赤血球512万,Hb 16.2 g/dL,Ht 48%,白血球12,800(桿状核好中球28%,分葉核好中球46%,好酸球2%,好塩基球1%,単球6%,リンパ球17%),血小板18万。血液生化学所見:総蛋白7.6 g/dL,アルブミン4.6 g/dL,総ビリルビン0.6 mg/dL,AST 112 IU/L,ALT 35 IU/L,LD 482 IU/L(基準176~353),アミラーゼ124 IU/L(基準37~160),CK 186 IU/L(基準30~140)。腹部造影CT(A)(B)(C)を別に示す。
最も考えられるのはどれか。