問題番号 : 108B43

67歳の女性。腹痛を主訴に来院した。本日,自宅近くの診療所で大腸の内視鏡的ポリープ切除術を受けた。帰宅後,深夜に突然左下腹部痛が出現し,2時間ほどしても軽快しないため救急外来を受診した。意識は清明。体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧112/70 mmHg。呼吸数14/分。腹部は平坦で,左下腹部に圧痛を認める。筋性防御と反跳痛とは認めない。
 血液検査に加え,まず行うべきなのはどれか。

正解
d
国試正答率
80%

Assessment
①大腸の内視鏡的ポリープ切除直後 ⇒ ポリペクトミーの合

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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