問題番号 : 108A56

21歳の女性。5日前から持続する咽頭痛を主訴に来院した。開口は25 mmで嚥下困難を認めた。呼吸困難はない。体温38.0℃。脈拍92/分,整,血圧120/80 mmHg。血液所見:赤血球353万,Hb 10.9 g/dL,Ht 33%,白血球17,400(桿状核好中球15%,分葉核好中球72%,単球4%,リンパ球9%),血小板33万。CRP 15 mg/dL。口腔内の写真(A)と頸部造影CT(B)(C)とを別に示す。
 対応として適切なのはどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
95%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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