問題番号 : 108A55

12歳の女児。7日前からの発熱と全身倦怠感とを主訴に来院した。生来健康であった。2週前から活気のないことに家族が気付いていた。7日前から発熱し,自宅近くの診療所で抗菌薬を投与されたが改善しなかった。顔色は不良である。腹部では肝臓を右季肋下に4 cm,脾臓を左季肋下に2 cm触知する。血液所見:赤血球316万,Hb 6.4 g/dL,Ht 27%,白血球32,000(異常細胞65%),血小板2.3万。LD 3,015 IU/L(基準176~353)。骨髄穿刺所見:細胞数60万/mm3(基準10万~25万)(異常細胞98%),異常細胞のペルオキシダーゼ染色は陰性,表面抗原検査はCD10とCD19は陽性,CD3とCD13は陰性。
 この疾患の予後に影響する因子はどれか。2つ選べ

正解
c, d
国試正答率
72%

Assessment
①7日前からの発熱と全身倦怠感,生来健康,2週前から活気

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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