問題番号 : 108A51

60歳の男性。発熱と全身の皮疹を主訴に来院した,15日前に山へ山菜採りに行った。5日前から発熱があり,3日前から全身に皮疹が出現していた。体温39.5℃。全身に痒みのない紅色丘疹が多発し,右下腿には黒褐色の痂皮が付着した紅斑を認める。血液所見:赤血球436万,Hb 13.6 g/dL,Ht 42%,白血球6,800,血小板32万。血液生化学所見:AST 120 IU/L,ALT 110 IU/L。CRP 3.5 mg/dL。胸腹部(A)と右下腿(B)の写真を別に示す。
 治療薬として適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
97%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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