30歳の女性。定期受診で来院した。18歳の時に学校検尿で尿蛋白と尿潜血とを指摘され,腎生検を行いIgA腎症と診断されたが特に治療しなかった。25歳の第1子の妊娠時に高血圧を指摘され,第1子を出産後からアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬で治療していた。半年前,第2子を希望しIgA腎症の評価のため腎生検を実施した。その後アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬を中止し,ヒドララジンにより治療していた。1週前に妊娠が判明したという。血圧134/74 mmHg。下肢に浮腫を認めない。尿所見:蛋白3+,潜血3+。血液生化学所見:尿素窒素17 mg/dL,クレアチニン1.1 mg/dL。eGFR 46 mL/分/1.73 m2。半年前に施行した腎生検のMasson-Trichrome染色標本を別に示す。
この患者への説明で正しいのはどれか。