問題番号 : 108A31

48歳の男性。最近落ち着きがないことを主訴に来院した。3か月ほど前から,歩くときに手が勝手に素早く動いてしまう,座っていると体幹が不規則に前後に揺れるなどを妻から指摘されている。このごろ理由なく激昂してしまう。顔面が不規則にしかめ面になり,構音はやや明瞭さを欠く。眼球運動障害はない。四肢の筋トーヌスは低下し,四肢体幹筋の素早い収縮による不随意運動があり,歩行時に著明になる。腱反射は正常,Babinski徴候はみられない。12歳の息子が最近同一疾患を発症したことが疑われている。
 本疾患と遺伝子変異様式が同一なのはどれか。

正解
d
国試正答率
59%

Assessment
①48歳 ⇒ 中年期発症
②手が勝手に素早く動いてしまう

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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