問題番号 : 108A29
46歳の男性。全身倦怠感,発熱および左季肋部違和感を主訴に来院した。4年前に慢性骨髄性白血病の慢性期の診断で1年間イマチニブ治療を受けていた。その後3年間受診せずそのままにしていた。末梢血血液検査で白血球30,400,骨髄芽球が56%であった。末梢血白血球bcr/abl FISH法検査の写真を別に示す。 4年前と比較し,現在の患者の所見として考えられるのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。