問題番号 : 108A22

40歳の女性。呼吸困難を主訴に搬入された。約20分前,勤務中に突然息苦しさが出現した。半年前から,1か月に数回程度,突然息苦しさが出現し,同時に動悸,めまい感,悪心および意識を失いそうな恐怖を感じたという。いずれも10~30分で症状は完全に消えた。内科で精査したが発作時の心電図検査を含めて異常はみられていない。
 今後みられる可能性が高い症状はどれか。

正解
e
国試正答率
99%

Assessment
①突然の症状出現 ⇒ 予期できない発症
②10~30分で

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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