問題番号 : 107I74

78歳の男性。本日の夕方,風呂から上がった直後から言葉がもつれ,家族に意思がうまく伝えられなくなったため救急外来を受診した。脈拍88/分,不整。血圧120/80 mmHg。意識は清明だが,口数が少なく,「頭は痛いですか」と尋ねると,口ごもるように「い,い」と答え,「さくら」の復唱を指示すると「さ,た」と言う。「目を閉じてから左手を上げてください」と指示すると,間違いなく行う。右口角の動きが不良だが,上下肢の麻痺は明らかではない。頭部MRIを行った。
 別に示す頭部MRIの拡散強調像のうち,この患者の頭部MRIとして考えられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
86%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る