問題番号 : 107I41

31歳の3回経妊0回経産婦。妊娠8週。左下肢の疼痛を主訴に来院した。2週前から悪心と嘔吐とが出現し,十分な食事が摂れていないという。左下肢の腫脹が著明で,右下肢とは左右差を認める。左腓腹部に把握痛がある。血液所見:赤血球440万,Hb 13.5 g/dL,Ht 40%,白血球10,000,血小板25万,Dダイマー5.8μg/mL(基準1.0以下)。CRP 1.4 mg/dL。下肢静脈超音波カラードプラ法で,左大腿静脈に血流信号を認めない。入院後輸液を開始した。
 治療薬として適切なのはどれか。

正解
c
国試正答率
79%

Assessment
①31歳の3回経妊0回経産婦 ⇒ 習慣性流産の可能性

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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