問題番号 : 107G56

79歳の男性。息切れと胸痛とを主訴に来院した。生来健康であったが,5年前から心雑音を指摘されていた。1か月前から坂道や階段歩行で息切れと胸痛とを自覚したため受診した。体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧118/72 mmHg。下腿に浮腫を認めない。聴診で収縮期駆出性〈収縮中期性〉雑音を聴取する。心エコーで大動脈弁の高度石灰化を認め,大動脈弁口面積は0.8 cm2であった。人工弁の写真を別に示す。
 この患者の手術治療における2種類の人工弁に関する説明で最も適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
86%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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