問題番号 : 107F20

中年の男性。駅の構内で研修医の目の前で突然倒れた。研修医は周囲の安全を確認後に男性に呼びかけたが,反応がないため大声で駅員を呼び,救急車を要請し,自動体外式除細動器〈AED〉をすぐに持ってくるように指示した。呼吸を確認したが自発呼吸は認められない。
 日本蘇生協議会ガイドライン2010に基づいて,この研修医がまず行うべきなのはどれか。

正解
b
国試正答率
98%

Assessment
①中年の男性 ⇒ 成人
②突然倒れた,反応がない,呼吸は

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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