問題番号 : 107F19

7か月の男児。発熱を主訴に来院した。昨夜から急に発熱した。咳と鼻汁とを認めない。やや活気がないが哺乳力は良好である。最近3か月の間に今回と同様,感冒様症状を伴わない発熱を2回繰り返しているが,抗菌薬の内服でいずれも軽快している。体温39.5℃。心拍数132/分,整。呼吸数28/分。咽頭と呼吸音とに異常を認めない。鼓膜の発赤を認めない。大泉門の膨隆を認めない。
 診断のためにまず行うべき検査はどれか。

正解
a
国試正答率
89%

Assessment
①7か月の男児,発熱 ⇒ 乳児
②昨夜から急に発熱,咳と

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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