問題番号 : 107F15

研修医が学会での症例報告の原稿を準備している。発表は明後日に迫っている。症例の記述,診断手順,実施された治療などの執筆は問題なく終了した。しかし,考察で何を論じればよいか全くわからなかった。指導医師は明日朝一番で予行演習を行うよう指示した。研修医は今まで集めた論文の考察部分から段落ごと文章を抜き出し,参考文献として言及することなく自分自身の考察として記述した。
 このまま発表する場合に該当する不正行為はどれか。

正解
d
国試正答率
98%

選択肢考察
(解答率:×a 0.3%,×b 0.8%,×c 0.1%,○d 9

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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