問題番号 : 107E40

83歳の男性。妻と2人暮らし。脳梗塞後の定期受診のため妻に伴われて診療所に来院した。5年前に脳梗塞を発症したが,ごく軽度の左片麻痺を認めるのみで,屋内はつたい歩きが可能で日常生活は自立している。要介護1であるが,介護保険サービスは屋内手すりの設置しか利用していない。趣味活動は特にない。半年前から転倒が多くなり,寝てばかりいるという。脈拍84/分,整。血圧132/88 mmHg。呼吸数22/分。頭頸部に異常を認めない。胸部と腹部とに異常を認めない。見当識は保たれており,指示動作にも問題なく従える。新たな神経学的所見を認めない。座位を長く続けられず,診察時もすぐに横になりたがる。紹介した病院で頭部CTを含め精査を受けたが新たな異常は指摘されなかった。
 適切な対応はどれか。

正解
e
国試正答率
94%

Assessment
①脳梗塞後だが,5年前。軽度左片麻痺のみが後遺症として残

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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