73歳の女性。発熱と腰痛とを主訴に来院した。5年前から糖尿病腎症による腎不全のため,維持血液透析を導入された。数日前から発熱と腰痛とが出現した。本日は疼痛のため朝から立てなくなった。意識は清明。仰臥位では常に両側の股関節を屈曲し,膝を立てている。体温39.0℃。脈拍112/分,整。血圧98/60 mmHg。呼吸数28/分。SpO2 96%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。両側の股関節を伸展させると腰痛を訴える。血液所見:赤血球288万,Hb 8.2 g/dL,Ht 25%,白血球13,200(桿状核好中球20%,分葉核好中球40%,単球15%,リンパ球25%),血小板8.0万。血液生化学所見:尿素窒素64 mg/dL,クレアチニン7.8 mg/dL,AST 48 IU/L,ALT 68 IU/L,LD 348 IU/L(基準176~353),Na 131 mEq/L,K 5.8 mEq/L,Cl 102 mEq/L。CRP 10 mg/dL。腹部造影CT(A)と腹部造影CT冠状断像(B)とを別に示す。
治療として適切なのはどれか。2つ選べ。