61歳の男性。健康診断時に胸部エックス線写真で異常を指摘され,精査のため来院した。3か月前から易疲労感,1か月前から右殿部痛を自覚していた。最近3か月で4 kgの体重減少があった。既往歴に特記すべきことはない。身長170 cm,体重62 kg。体温36.2℃。脈拍88/分,整。血圧152/88 mmHg。呼吸数15/分。SpO2 95%(room air)。右頸部と右鎖骨上とに径2 cmのリンパ節をそれぞれ1個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部に異常を認めない。血液所見:赤血球360万,Hb 11.5 g/dL,Ht 35%,白血球6,800,血小板29万。血液生化学所見:総ビリルビン0.5 mg/dL,AST 33 IU/L,ALT 28 IU/L,LD 440 IU/L(基準176~353),クレアチニン0.8 mg/dL。CRP 1.0 mg/dL。胸部エックス線写真(A),肺野条件の胸部CT(B)及び胸部造影CT(C)を別に示す。気管支鏡による生検で肺腺癌と診断された。骨シンチグラムで右坐骨に集積を認めた。
治療として適切なのはどれか。2つ選べ。