68歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から労作時の呼吸困難を自覚していたが,3か月前から徐々に増強した。喫煙は20本/日を35年間。10年前に禁煙した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。意識は清明。身長172 cm,体重73 kg。脈拍72/分,整。血圧136/76 mmHg。呼吸数18/分。SpO2 95%(room air)。聴診で両側の背下部にfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球461万,Hb 13.9 g/dL,Ht 44%,白血球8,700(好中球58%,好酸球5%,単球6%,リンパ球31%),血小板26万。血液生化学所見:総蛋白7.6 g/dL,アルブミン4.1 g/dL,尿素窒素14 mg/dL,クレアチニン0.9 mg/dL,AST 22 IU/L,ALT 19 IU/L,LD 247 IU/L(基準130~235)。免疫学所見:CRP 1.0 mg/dL,サーファクタントプロテインD〈SP-D〉240 ng/mL(基準0~109)。胸部エックス線写真(A)と胸部高分解能CT(B)とを別に示す。
この患者で低下しているのはどれか。2つ選べ。