問題番号 : 107D41
17歳の男子。右陰嚢部の疼痛を主訴に来院した。痛みは本日早朝から出現し,3時間経過後も増強傾向である。意識は清明。身長175 cm,体重76 kg。体温36.5℃。脈拍92/分,整。血圧130/70 mmHg。患側の精巣挙筋反射は消失している。血液所見:赤血球487万,Hb 14.2 g/dL,Ht 36%,白血球6,200,血小板23万。血液生化学所見:尿素窒素12 mg/dL,クレアチニン1.0 mg/dL。左右の陰嚢のパワードプラ超音波像を別に示す。 対応として適切なのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。