85歳の女性。右下腹部痛を主訴に来院した。入浴後に急に右下腹部痛が出現し,次第に右大腿内側から膝にかけての疼痛を伴うようになった。悪心はあるが嘔吐はない。意識は清明。体温36.0℃。脈拍80/分,整。血圧182/90 mmHg。呼吸数15/分。SpO2 99%(room air)。腹部は全体に平坦,軟で,反跳痛と筋性防御とを認めない。鼠径部に近い右下腹部に自発痛と圧痛とを認める。腸雑音はやや低下し,金属音を聴取しない。血液所見:赤血球373万,Hb 11.4 g/dL,Ht 34%,白血球7,600,血小板18万。血液生化学所見:尿素窒素16 mg/dL,クレアチニン0.5 mg/dL,総ビリルビン0.9 mg/dL,LD 180 IU/L(基準176~353),CK 56 IU/L(基準30~140),アミラーゼ116 IU/L(基準37~160)。CRP 0.2 mg/dL。腹部単純CTを別に示す。
対応として適切なのはどれか。