77歳の男性。腹痛のため搬入された。1か月前から食欲がなくなってきたが,日常生活に支障はなかった。今朝,右上腹部痛を訴え,ふらついて寝床から起き上がれないため家族が救急車を要請した。脈拍116/分,整。血圧76/48 mmHg。SpO2 100%(リザーバー付マスク10 L/分酸素投与下)。腹部は軽度膨隆,軟で,肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球266万,Hb 8.9 g/dL,Ht 27%,白血球8,400,血小板15万,PT 79%(基準80~120)。血液生化学所見:アルブミン3.6 g/dL,尿素窒素25 mg/dL,クレアチニン1.0 mg/dL,総ビリルビン0.7 mg/dL,AST 28 IU/L,ALT 12 IU/L,ALP 269 IU/L(基準115~359),γ-GTP 75 IU/L(基準8~50),Na 142 mEq/L,K 4.0 mEq/L,α-フェトプロテイン〈AFP〉26.5 ng/mL(基準20以下)。免疫学所見:CRP 0.7 mg/dL,HBs抗原陽性,HCV抗体陰性。輸液を開始後,血圧は96/64 mmHgとなった。腹部造影CT(A)と腹部造影CT冠状断像(B)とを別に示す。
次の対応として適切なのはどれか。