問題番号 : 107C24

76歳の女性。急に発症した左上下肢の麻痺を主訴に救急外来を受診した。医師の指示により,看護師が静脈路を確保した(①)。初診時の診察で脳卒中が疑われたため,医師の指示により,診療放射線技師が頭部単純MRIを撮影し(②),医師が右中大脳動脈領域の脳梗塞と診断し入院させた。その後,薬物療法とリハビリテーションにより患者は順調に回復していったが,嚥下機能に問題を認めたため,医師の指示により,言語聴覚士による嚥下訓練(③)管理栄養士による食事形態の調節(④)とが追加された。入院中,患者が不眠を訴えたため,過去に交付された処方箋を参照して,薬剤師が睡眠導入薬の処方箋を交付し(⑤),患者への投薬が行われた。
 下線部のそれぞれの医療専門職の行為として適切でないのはどれか。

正解
e
国試正答率
94%

Assessment
 高齢者が急性発症の麻痺のため救急外来を受診し,救急処置

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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