問題番号 : 107C22

60歳の男性。心肺停止状態で家族の車で運ばれてきた。家族によると,「先ほどの地震で物が落ちて来て頭に当たって倒れた」という。右側頭部に約10 cmの挫創があり,頭蓋骨が陥没している。死斑と死後硬直があり,心肺停止後数時間が経過していると考えられた。警察に届けなければならないと家族に説明した。
 届出の根拠となる法律はどれか。

正解
a
国試正答率
97%

Assessment
①心肺停止状態で搬送され,頭蓋骨が陥没 ⇒ 異状死である

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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